第17回講演会報告

大槻氏は開会の挨拶の中で現在問題になっている豚コレラについて述べられた。
豚コレラはヒトには感染しないため、風評に流されないで欲しいことを強調された。

松本理事長はQOLサポート研究会の現在までの活動を報告した。
また、神奈川県の健康増進課が勧めているオーラルフレイルについて説明し、予防するための健口体操を紹介し参加者と実践した。

第1部:講演会

「女性の健康を考える」
司会 市村宏氏(金沢大学大学院 先進予防医学研究科教授 研究科長)
岩田敏氏(国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院感染症部 部長)

講演1:安井正人氏「水と健康:からだをめぐる水の大切さ」

講演のはじめに水の動態について広い視野に立ってわかりやすく説明された。ヒトの体内の水と健康状態、病気との関連等説明された後講師の専門分野であるアクアポリン(水をとおす穴)について話を進められた。アクアポリンの発見、体内に分布している13種類のアクアポリンの病気との関係、臨床への広がり、医学への応用等 参加者からははじめて知ることばかりで、参加してよかったとの意見がアンケートに多く寄せられた。
講演の後の鼎談では水に関する疑問を講師に提起し回答を求めた。

講演2:若林順子氏「走る女性は美しい?~ランニングで健康美人に!!」

講師の若林氏が市民ランナー主役の番組を企画し、2001年から日本ではじめてランニング番組をスタートさせ誰でも自由に参加できる会を開催していることを話された。走ることは、新陳代謝がよくなり、体調が管理できるようになるメリットをご自身の体験から述べられた。
走る女性は美しい理由が書かれた青木翠氏の著書「人体常在菌のはなし-美人は菌で作られる」を紹介された。著書のなかで、「ランナーは綺麗な皮膚を保つ要素を持っている。綺麗な皮膚のための「常在菌」を育てるために汗をかく。リンパの活性で老廃物もとれる。だからランナーは美人になると述べている」ことを話された。
結論としてランニングは外見の変化だけでなく体の内部の変化をもたらし人生を楽しくし人間の可能性は無限であると教えてくれる。
スタートに年齢は関係ない。今からレッツラン!と呼びかけられた。
参加者からは体を動かすことは体力の機能の改善にあらゆる効果を及ぼすことが確信でき、今後も先生のお話を心におき日々を過ごしていきたいとの意見等多くの貴重な意見が寄せられた。

第2部:交流会

交流会では講師の先生方と参加された方々も和やかな雰囲気のなかで、意見の交流が深められた。

また毛細血管を観察するコーナーでを会場内に設置し、観察に参加された方々から自身の健康状態を知ることができたとの好評を得た。

第17回講演会は、はじめて参加された方、また5回以上参加されている方々からもはじめて学んだこと、再認識させられたことは今後の生活の向上に役立てたいとの意見が多く寄せられた。

今回の講演会はNPO法人QOLサポート研究会の目的とする「市民のQOLの向上」に貢献できたと確信している。