第14回講演会報告

ミューザ川崎 市民交流室で「がんを考える」をテーマに、広い視野で講演会を開催しました。
講演会は皆様のご協力をいただき無事に終了することができました。当日の講演会の報告をいたします。

はじめに、急用で出席できなくなられた大槻公一先生に代わり作詞家の得光義昭様から開会の辞をいただきました。
得光様は、交流会で毎回南友里さんが独唱で披露されている「一滴の酸素」を作詞された方ですが、ご挨拶のなかで、作詞に込められた熱い想いを話されました。
作詞された方から歌詞の内容を直接拝聴できる素晴らしい機会でした。

続いて松本理事長によるNPO法人QOLサポート研究会の活動報告がありました。
QOLサポート研究会は2009年に発足し2014年にNPO法人化した会で、
会の目的、運営、企画委員のメンバーの紹介、実施している事業等を詳しく説明されました。
更に今後行う事業に付いても紹介されました。

第1部:講演会

テーマ「がんを考える」講演会は、金沢大学大学院先進予防医学研究会 教授研究科長 市村 宏先生の司会で開始しました。
市村先生は講演前に各々の講師の先生方の経歴や現在までの活動経緯、また現在実施している活動について紹介されました。
また講師の先生方の講演後は講演のまとめと市村先生の貴重なご意見を述べられました。

講演1:難波美智代氏 「子宮頸がんを考える」

2009年にご自身が子宮頸がんを罹患されたことや、世界的に活躍しているモデルとの出会い、婦人科の先生の言葉などから、子宮頸がんの検診を啓発。72人に1人の割合で発がんするのに検診率がとても低くなっております。その背景にはよく分からないことによる不安が大きいようです。

「人生に笑いを検診に愛を(笑顔でいることが前向きになれる。ヘルシーチェックは自分を大切にすることであり同時に周りを大事にすることから‶愛を”と付けている)」をモットーに、これからも活動を更に広めていきたいと力強く仰っていました。

講演2:小畑和馬氏「小児がん患者にとってQOLとは」

ご自身の小児がんの経験を年表とともにわかりやすく講演。病気が原因で学校へ通えなかったご本人同様の子ども達のために都に掛け合い、学校を造り、現在も活動を存続しておられ、全国に2~3か所設置しています。

小児がんに対する周りの過剰な反応や、患者が感じるストレスや考え方など、様々な問題点を浮き彫りにしました。

講演3:北出聡美氏「正しい呼吸は姿勢から~息づかいで健康を目指す~」

鍵盤ハーモニカがアンチエイジングに効果的と推奨されていました。

目で楽譜を見て、耳で音を聞き、口回りや舌の筋肉を使い、指で鍵盤を押し、最後に鼻で息を吸って腹式呼吸。すべてが合わさって音楽を奏でることができます。

講演途中に、ティッシュとストローで参加者も体験し、同時にスライドでは音が長く鳴っている。その音を出している本人が80代というので皆さんも大変おどろいていました。楽しく演奏が出来ると同時に、正しい呼吸と口腔機能のアップが期待できるとのことでした。

第2部:交流会

「一滴の酸素」(作詞は得光義昭氏)を、理系女子アイドルの南友里さんが熱唱

講師の先生を中心に、和気あいあいと歓談の後、今後の講演会にご協力いただいた方の中から代表として、有限会社アシストの青木氏よりご挨拶をいただき、最後に松本理事長の閉会の辞で終了となりました。