
アトピー性皮膚炎の症状は、全身・皮膚の薄い箇所の慢性的な痒みと湿疹が主症状であり、
それらが患者様の生活の質=QOLを徐々に低下をさせていきます。
極度の乾燥・掻きむしりによる、ひび割れの様な状態や、
異常な速さのターンオーバーが繰り返される事もしばしば。
痒みが治まった後も、皮膚が分厚く、ゴワゴワした肌質や、
反対に、極端に皮膚が薄い状態で皮膚が育たない状態が続いたりと、経過も様々です。
1日を通して、交感神経が優位な状態が多いため、
自分の髪の毛や汗にですら過敏に反応をしてしまい、痒みのきっかけにもなり得ます。
診断の際には、軽症・中等症・重症と分類をされますが、
上記に挙げた様に、皮膚の状態は安定しておらず、季節やその日の体調により、
常に変動をしています。
また、アトピー性皮膚炎の症状と薬の副作用による症状とが重なってしまい、
“アトピー性皮膚炎の症状”なのか、”薬の副作用”なのかが患者様自身でも分からなくなり、
悪化をしてしまうと、薬が効かない!と感じてしまい、
治療を個人の判断で辞めてしまう方も少なくないのが実状です。
症状
●痒みによる不眠→自律神経の乱れに繋がる
●ストレスにより、痒みが悪化
●ホメオタシスの乱れ
●汗がかきにくく、身体に熱がこもる
●ポツポツとした大小の湿疹
●滲出液を伴う、じゅくじゅくした湿疹
●皮膚の上層が剥がれ落ちる→剥脱症状
●頭皮の湿疹・かさぶた
●ムーンフェイス
●ぜんそく・花粉症
●ヘルペスなどの感染症・合併症
●強く掻いてしまう事による、眼球のトラブル
などが一例として挙げられています。