アトピー性皮膚炎と痒みを理解する

皆様、こんにちは。
蝉の合唱も日に日に大きくなって、夏本番ですね!
この時期は発汗量も増え、痒み・紫外線対策がとても大切な季節。
夏のスキンケアへ見直しをしていきましょう♪
スキンケアといえば、今年は1つの変化がありました。
肌に優しいといわれている日焼け止めでもすぐに痒みが出たり、皮むけが起きてしまったり…
とことん日焼け止めがお肌に合わなかったのですが、なんと!今年は使える日焼け止めの種類が増えました

酸素補給水WOXに出会って6年目。少しずつ、少しずつ、肌の機能が整ってきているのかな?・・・と嬉しくな
りました。
 
今回の記事はアトピー性皮膚炎を深堀り!シリーズ“痒み”についてです。
皆様は“痒み”に違いを感じた事はございますか?
私たちアトピー性皮膚炎患者のQOL低下を招く大部分の要因ですよね…
これまで私は痒みがあるのが当たり前の人生だったので、
なぜ、痒い?どんな時に痒い?どんな風に痒い?など、そもそもの「痒み」に着目してきた事がありませんでし
た。今回はぜひ皆様と一緒に考えていけたら嬉しいなと思っております。
 
結論:痒みには種類がある
この数年、アトピー性皮膚炎による大きな皮膚炎症が減った辺りから
あれ?なんだか、日によって痒みの感じ方に違いがあるかも?と感じ始めていました。(湿疹の有無ある?)有
無にかかわらず、ですか
もしかして、アトピー性皮膚炎で皮膚が荒れているから痒かっただけではないのかな?と思い始めたのです。
そこから身体を観察していると、特に食べ物によって痒みの感じ方に違いがある!と気が付き、
次に、ファンデーションや日焼け止めが合わないとすぐに痒みが出る事が多いなと気が付きました。
調べてみると、“痒み”には種類や発生理由が複数あると書いてあり、やっぱりー!!!と思いました。
当たり前といえば当たり前ですし、上記の物が痒みに関係している事は知ってはいましたが、私の脳内では“
アトピー性皮膚炎が悪化するから”といつも主語がアトピー性皮膚炎の認識でしたので、アトピー性皮膚炎に
関係なく“痒み”の事を知って、おお!健康な人でも同じなのか!と感じました。
●痒みとは
痒みは身体の生体防衛反応の一種であり、皮膚感覚の1つ。
皮膚に異物が付いた際に、痒みを感じることによって異物がここに居るよ!と異物の場所を身体に知らせてい
ます。そして皮膚をかくという行為は、その異物を取り除こうとする行動と言われています。
掻いたらダメ!と言われて育ったので、人間として正しい行動だったのかと思うと不思議な感じです。
●︎痒みを引き起こす物質とメカニズム
痒みを引き起こす物質としての代表例がヒスタミンです。
私もステロイドの内服薬を辞めてからは、抗ヒスタミン薬を飲んでいました。
ヒスタミンは、アレルギー反応や虫刺されなどで皮膚に存在する肥満細胞という細胞から分泌される物質で、
痒みを感じる神経に作用して痒みを起こします。
そして、皮膚にはC-線維という細くて、神経伝達の遅い神経があります。この神経の末端部分には受容体とい
う痒みをキャッチする所があり、ヒスタミンがこの受容体に結合すると、
神経が活性化→脊髄→脳へと伝わり、私たちに“痒み”として認識されます。
最近では、ヒスタミン以外の物質によっても痒みが引き起こされていることも分かってきているそう!
つまり、過去の私の様にアトピー性皮膚炎で辛いけどステロイド内服薬は飲みたくない!…仕方ないから抗ヒ
スタミン薬を処方してもらうというのでは意味が無い場合も往々にしてあるという事なのですね、、、当時は母も
知らなかったと思います。
(痒みの原因物質:セロトニン、タンパク質分解酵素、脂質、サイトカイン、プロテアーゼなど)
これらに加えて、皮膚の乾燥から来る痒みは抗ヒスタミン薬が効かないと言われています。
記憶を掘り起こすと、上記の理由で主治医の先生に抗ヒスタミン薬は効いてる?と何度も聞かれていたのか!
と腑に落ちました。もはや効いていたのかは分かりませんが。笑
まとめ
アトピー性皮膚炎は皮膚の炎症と痒みが同時に起こっている病気です。
また“痒み”は自己の感覚なので他人に状態を伝えるのがとても難しい感覚と言われているそうで、さらに、皮
膚の炎症が先か?沸き起こる痒みが先か?という、因果性のジレンマも多い所。アトピー性皮膚炎が完璧に
解明出来ない理由の1つかもしれません。
最後に、今回記事を書くにあたり参考にさせていただいたページに、私が記事で伝えたいけれど言語化でき
なかった部分を書いてくださっていたので引用させていただこうと思います。
アトピー性皮膚炎から少し切り離して“痒み”についてのみ調べてみて、アトピー性皮膚炎だからこんなに痒い
のだ…と信じて疑わなかった所の見え方がだいぶ変わりました。

“アトピー性皮膚炎だから痒みがある」は正しいですが、「痒みがあるからアトピー性皮膚炎である」は
正しいとは限りません。痒みに対する最も効果的な治療は、痒みの原因を除去することです。したがって
、「痒み=アトピー性皮膚炎」と判断して治療をしてしまうと、痒みの原因が他にある場合、いつまでも 痒み
は改善せず慢性化していきます。そうならないためにも、まずは痒みを理解(知る)必要があります”
ぜひ、皆様の感想などをお待ちしております。