加齢に伴う酸素摂取能力の変化

60歳で酸素摂取能力は半減します。20代でピークに達し、その後は徐々に降下します。

グラフ内にある「ADL」とは、移動・排泄・食事・更衣・洗面・入浴などの日常生活動作(Activities of Daily Living)のことで、「機能不全閾値」はその動作が介護が必要になる可能性が出てくる境目のこと。

Ⅰ 加齢に伴う酸素摂取能力の変化

私たちは意識しないで「呼吸」という方法で、空気の中から酸素を定期的にとりいれています。この酸素の摂取は十分でしょうか。環境破壊や、空気汚染など酸素環境は決して安心できません。高山のように酸素量は少なくなっています。

体内では、20歳ごろまでの成長期では酸素摂取能力は増加していきますが、30歳を過ぎたころから酸素摂取能力は減少してきます。非トレーニング群では、60歳で、50%まで減少してしまいます。 身体を作っている60兆個の細胞の酸素不足と考えられます。老化、病気に関係すると考えて良いかもしれません。

現在飛躍的に寿命は延びています。加齢しても摂取不足の酸素をどうにかして取り入れることが健康にとって大切です。

酸素の特性として、体内にため込むことは難しいです。常に吸収する作業が必要です。しかし、水分、栄養分についてはたくさん摂った後はしばらく必要なくなります。重要な働きをしているのに不公平です。実際2~3分息を止めるだけで、命に係わる方もいます。

グラフには、「非トレーニング群」と「トレーニング群」を示すグラフがあります。トレーニング(運動)をしていると酸素を多く取り入れるため健康が維持され活動的であることを示しています。思い立ったら運動を始めましょう。

酸素不足はほとんどの方にある状態です。積極的な酸素補給を行うため、常に学んでいただきたいです。