基礎代謝と酸素

基礎代謝:体温維持、心臓や呼吸など、
人が生きていくために最低限必要なエネルギー

 基礎代謝とは、食後2時間経過後に安静にしているときの消費エネルギーのことです。1日に消費するエネルギーのうち約70%を占めると言われています。 この基礎代謝の中でも一番エネルギーを消費するのは筋肉です。適度な体温を作るためには年齢や性別に合った筋肉量が必要になります。また、エネルギーを筋肉細胞で作るためには十分な酸素が必要となります。

しかし、呼吸から取り入れる酸素量は安静にしている時(静的姿勢の時)は常に不足しています。酸素が不足すると基礎代謝のエネルギーが不足し、体温が低下するため、体を健康に保つための必要な酵素活性や免疫機能が低下して体調不良へと繋がり、病気になったり、老化の進行が速くなったりします。さらに筋肉を作るために運動が必要ですが、酸素が作るエネルギーも必要となります。運動をする気持ちになるためにもエネルギーが必要なのです。基礎代謝のエネルギー量はフルマラソンを走るのに必要な量と同等といわれています。生活の中に無理の無い程度に運動を取り入れるなどして、筋肉を大切にしましょう。