一般社団法人 人とペットの幸せ創造協会 越村義雄
犬、猫、馬、うさぎ、小鳥、その他の小動物と暮らす人々にとって、ペットとの共生は、様々な効用があり、QOLを高めることにつながる。一方、ペットにとっても飼い主と暮らし、様々な触れ合いによって、ペットのQOLを高めることができる。
人とペットにとっての幸せとストレスは相互に繋がっている
犬と飼い主は感情的、精神的、肉体的に深くつながっている。
人がストレスを感じる時は、犬も同様にストレスを感じ取り、人が幸せと感じる時は、犬も同様に 幸せに感じるということがオキシトシン(幸せホルモン)とコルチゾール(ストレスホルモン)を分析することで明らかになってきた。
人の生活に喜びを与えるもの
ペット飼育者を対象に調査(2014年調査)― (M.A.-ペットフード協会:インテージの調査)
(M.A.-ペットフード協会:インテージの調査)
具体的な効用例
1. ペットとの共生は健康寿命を延伸 (2014年ペットフード協会調査)
犬飼育者でペットを散歩に連れて行く 男性:69.40才 女性:76.70才
ペット飼育経験なし 男性:68.96才 女性:73.91才
2. ペット飼育による年間医療費抑制効果
年間医療費抑制額(年間医療費の約8-10%に当たる)データ:ヒーディらの研究1985年
ドイツ:7,547億円
オーストリア:3,088億円
3. ペット飼育による高齢者医療費抑制効果
犬を飼っている人:8.62回(通院回数/年)
犬を飼っていない人:10.37回(通院回数/年)
4. 高齢者とペットのQOLを高める米国タイガープレイス
- 米国でも65歳以上の人口が急増している
- 高齢者は自立した生活を保つためにかなりのサポートを要する
- 今日の「高齢者の人々」は子供に頼りたくないと思っている
- ペットと共に一生暮らせる特別養護高齢者施設が開設された
- ヒトとペットのQOL(生活の質)を高めている
- ヒトとペットどちらが先に逝っても一生ケアする施設
5. 子どものQOLを高めるグリーンチムニーズ (NPO法人)
1947年設立 (Dr. Samuel B. Ross Jr. 、設立当時19才)
200人の発達障害、不安症、学習障害、自閉症、精神的に弱い子供たちが動物及び自然と暮らしている
200種類の動物と自然菜園
ワンヘルス(One Health)の実践の重要性
コロナ感染症が発生、継続する中で、「人」と「動物」の健康、「環境」保全を一つとして捉え、それぞれがバランスよく健全であるべきとの考え方を推進することが人と動物の健康・QOLを高めると共に、環境の保全・健全を守ることにつながる。