第19回講演会報告

「開会の挨拶とコロナウイルスの現状」

諸般の事情により急遽欠席された大槻公一氏に代わり、開会のあいさつと新型コロナウイルスの現状について理事の松本美弥子氏が述べた。

始めにヒトに感染するコロナウイルスの分類とウイルス学的性状について説明し11月までの国内の月別の感染者数、重症者数、死亡率の推移のまとめを報告した。さらに現在主に使用されている治療薬、ワクチンの現状、更にインフルエンザとの性状の比較等から有効な予防対策のまとめを提案した。また大槻公一氏から送信されたコロナウイルスの動向の予測のついてのメッセージを最後に伝えた。

「活動報告」

理事長松本高明の活動報告では、NPO法人QOLサポート研究会の企画委員会の目的、実施事業について、それぞれの下記の事業の内容を詳しく紹介した。

  1. 定例講演会 年2回
  2. 普及啓発教育宣伝活動
  3. 資格講習会・酸素マスター
  4. QOLを高める製品の評価及び認定
  5. 評価報告
  6. サポート更に感染症に対して現在までどのような対策と取り組んできたか歴史的な背景を紹介し、現在新型コロナウイルスが流行しているなかでの対策について実験データに基き詳しく紹介した

第1部:講演会

講演1:矢澤一良氏「機能性食品(ヘルスフード)と予防医学」

医学・薬学にはできないQOL向上、予防医学におけるヘルスフードの重要性について解説された。

はじめに機能性食品(ヘルスフード)の要件を述べられそのミッションについて詳しく説明された。更に慢性的な低栄養が引き起こす連鎖さらに疲労のメカニズム、抗疲労、認知症予防とブレインフード(EPA,DHA)の作用メカニズム、ストレスとムードフード(情緒、心)と睡眠改善の説明等々個々のデータに基き詳細に説明された。 

最後に食品による新型コロナウイルスの予防対策を述べられたが有用な対策として受け止め印象的であった。

講演2:野口千代子氏「自己免疫を高める呼吸法」

呼吸法の老化と疾病予防エクササイズの理論を説明された後、参加者全員でオーラルフレイル(口腔内の老化)エクササイズ、発声法、かぜを乗り切るハミング発声、タングストレッチを実施した。最後の座ったままでの2分間マラソンは会の雰囲気を盛り上げた。

特別講演:鈴木秀俊氏「難聴対策」

鈴木氏自身の難聴について説明され、取り組まれた対策について述べられた。その方法は衝撃的であり、持続効果が期待された。NPO法人QOLサポート研究会では開催に到るまで新型コロナウイルスに対する感染予防対策を多方面から検討し準備を進めた。「健康を維持する食物と呼吸法」をテーマとした今回の講演会は時を得た内容であり、今後日常生活のなかで、健康を維持するためには感染症とどのように向かい合うべきかその指針を学ぶことができた。

参加者からは始めて知ることが多く、参加してよかった等々の意見がアンケートに多くよせられた。現在、新型コロナウイルスの終息が先が見えない状況ではあるが、今回の講演会は感染を予防しQOLの向上を目的とする活動を更に前進させる成果を得たと確信した。