WOXの浣腸試験(ウサギ使用)

うさぎ専門店pet’s-club (有)ビレッジ代表取締役 大里 美奈 氏
取締役
工藤 美佐 氏

はじめに

うさぎは体がとても繊細で、体調を崩すと食欲や元気が急に落ちてしまうことがあります。pet’s-clubの現場では、お店のうさぎが体調不良を起こし、病院で治療を受けても排泄が止まって辛そうな時に、ぬるま湯浣腸を行うことがありました。
そんな中、WOXを用いた浣腸で酸素補給が期待できることを知り、「これを使えば、体調の悪いうさぎちゃんが、もう少し楽になれるのではないか」と考えました。そこで、うさぎの様子をよく見ながら、WOXでの浣腸を試し、投与前後の変化を観察しました。
※本内容は現場での取り組みをまとめた予備的な報告です。

背景

WOX浣腸でヒトに酸素補給の効果が得られることを知り、「うさぎでも同じような変化が見られるのでは」と考えたことがきっかけです。メディサイエンス・エスポア社 松本社長に相談し助言をいただきながら、第1弾に続き今回は血管の変化が見やすいに注目して確認しました。

見たかったこと

現場としては、血流の細かな数値以上に「酸素が補えていそうか」を判断できることが重要です。そこで、WOX投与の前後で、**SpO₂(血中酸素飽和度)**と耳の血管の見え方(血のめぐり、血液の色など)を観察しました。

対象・方法(概要)

対象は、年齢・性別・健康状態がさまざまなうさぎ11頭。WOX 3mLを直腸へ投与し、投与前後で耳中央部のSpO₂と血管・毛細血管の所見を観察・比較しました。

主な観察結果

  • 投与直後、3〜5秒ほどで血管が太く見え、血のめぐりが増えたと分かる変化が肉眼でも確認できました。
  • SpO₂の上昇が見られた例があり、毛細血管も投与後数秒で赤く明瞭となり、血流が増えたように見える変化が確認されました。
  • 個体によっては心拍数が大きく変動した例もあり、今後さらに丁寧な確認が必要と考えています。
耳での観察は、前回の方法よりも簡便で分かりやすいと感じられました。
また、健康なうさぎはもともとSpO₂が高値のことが多く変化が分かりにくい一方、病歴のあるうさぎでは投与後にSpO₂上昇が確認できた例が見られました。

まとめ・今後

今回の観察から、WOX投与後に耳の血管やSpO₂に変化が見られ、短時間で酸素が体内に届いている可能性を感じました。

食事や環境づくりと合わせ、うさぎの体調を思いながらご家庭ではWOXを肛門にやさしくタッピングするなど、活用を検討していきたいと考えています。
なお、血流速度・血流量などの定量解析は、横浜市立大学 小島伸彦教授の研究グループに協力を依頼しており、結果を待っている段階です。